逃走線としての「ターミナル」「笑の大学」

ターミナル DTSスペシャル・エディション [DVD]笑の大学 スペシャル・エディション [DVD]

「うん。まあ、良かったよ。」とつぶやくときは、それでもなにかしらが好ましく思われていて、それは役者の魅力だったり、きちんと作られたという感じ、かもしれない。

管理機構の網の目をすり抜けるのは、「羊の薬(ターミナル)」という嘘だし、「台本の気の遠くなるほどの書き直し(笑の大学)」だ。管理からの逃走線は、華やかな権力闘争やスマートな知性でもなく、実直な力による創造だった。