2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

他者を愛せよ!

フーコーに「汚辱に塗れた人々の生」という文章がある。これを読むと「他者を愛せよ」という言葉を思い出す。それは驚きの表情のコギト。 こうした事件*1を引き起こした青少年の哀れな魂は社会にうまく参加できず、家族の良識や熱心さが彼らを追いつめる。次…

「私・今・そして神」永井均

何が書いてあるか全く分かりませんでした。せめて何が言いたいかサクッと書いてあれば判ると思うんだけど。読書は「わかったつもり」でイイしょと思っているし、あんまり分からない本はすいっと読むのを止めるし、あたしは図々しいんだけど、この本のわから…

「時間の本性」植村恒一郎

恐る恐る手を伸ばして読んだのだけど、面白い!小中学生の頃に「時間は便宜的にあるだけで、時間は無い。」とかごちょごちょ考えたことがあったのだけど、あたしはワクワクしながら読んだ。中高生がたくさん読めばイイなと思う。 感想文。 自己比率って面白…

民主主義とイスラム

TV

フランスでは「公共の場でイスラム系住民がスカーフを被ってはいけない」ことになった。TVなどを見ていると、なるほど、大変な問題らしい。 フランスのイスラム系住民は10%くらい。高校でトップクラスの成績を取るイスラム系の女の子―彼女はスカーフを被…

解決不可能性を維持すること

たとえば、こんな話しがある。ある日、(夫+子持ち)の彼女に好条件の仕事のオファーがあった。喜ぶ彼女に義父は言った。「乳飲み子がいるんだ。仕事をしてはいけない。」もし彼女が義父の言うことを受け入れるなら、その心理的、信条的な背景はこんな風に…

ああ!結婚

昔、あたしは女性の賃金が男性より高くなればいろんな問題が解決すると思っていた(ほら、こういうものの見方ってあるしょ?)。 そいでもって「通い婚」―経済的に自立している女の家庭に男が通うわけ―なんてことを想像して喜んでいたんだけど、どうも現実は…

「BIG FISH」

DVD

ティム・バートン監督*1 DVDにティム・バートンや原作者のコメントが収録されていて、彼らは「僕と父の関係もこの映画のようだったんだ」と話している。 月並みには、父親の謎(物語)こそが空虚さを隠蔽するのだってことになるのだろうけど、このティム・バ…

「アフガン零年」

DVD

セディク・バルマク監督*1戦争で疲弊し傷ついたアフガンに出現したタリバンは闇夜をもたらした。タリバンという闇の精神にとって、女は男(タリバン)を誘惑、堕落させる穢れであり故に女はブブカで被われる。逆に言えば、タリバンの神聖さは、穢れである女…

女は男の症候である

ここ*1を読む。 「出産原理主義」によって描かれる「肉のかたまりである女」が男の「症候」ならば、それを熱心に肯定する女とはむしろ男に対する見当違いの愛を振りまいているのかもしれない。 思想的対立というのは、つまるところ、反人間主義的エコ的調和…