「宇宙戦争」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00067HDWU/hatena-22/ref%3Dnosim/249-5382672-0885919」を見てきた。

「日本ではトライポッドを2つ3つ倒した」とティム・ロビンスが言う。それは「絶望するほど強い相手と戦うとき身を犠牲にするテロ攻撃がある」という意味を生むだろう。レイは港で荷物を釣り上げ、そして、宇宙船に荷物のように釣り上げられる。ボールが窓ガラスに丸い穴をあけ、宇宙からの光線が道路に丸い穴をあける。二重写しというか、伏線というか、そういう含みのある映像がやたら多い。ホラーの手法なのかな?

ところが、この映画はちっとも恐くなかった。スピルバーグが観客を恐怖に引きずり込むのに失敗したのは始めてじゃなかろか?不思議だ。
もしかしたら、この映画が扱うべきだった「恐怖」はこれまでのスピルバーグ映画の恐怖とは次元が違うものだったかもしれない。たとえば、東京大空襲や、空爆をうけたアフガンやイラク、の人々が陥った恐怖。安吾の「白痴」の絶望に似たどこか乾いた何か、そういう種類の恐怖・・。それを描こうとしていたようにもみえるけど、タコ型の宇宙船もでてるし。
面白くなかったです。足を運んだのに。