「NANA−ナナ」
「NANA−ナナ」をみよう、と言ったのは(なんと)夫w。
ナナは歌手になる夢をおっかけ、ハチ(奈々)は愛する男と暮らす夢をおっかけ故郷を出る。女の子の夢(アイデンティティ)の物語だと思う。ナナとハチみたいな女の子っていっぱいいる、つうか、大半そーでありますよ・・。
で、男の子を追っかけたハチは、(多少なりとも自律的な生き方を模索しよとする前に)男に愛され守られる生活という幻想に同一化してたわけ。特別な自分の夢があるわけではないハチは、その後、たくましく人間的に成長してゆくんだろうな、と予感させる。
逆に、歌手になる夢を追っかけるナナにとって、恋人との関係(生活)は、共に相手の領域を尊重しながら協力し合う、ということになる。相互に自律的であろうとする男と女がどのような関係を作っていくか、このナナの悩み(たぶん)が、女の子の共感をよぶのかな?
けれど、経済的な自立の問題ひとつをとってみても、ナナはハチ的な問題(結婚観)から解放されているわけじゃない。