パートと社員の壁

働きだして一週間。
むかしもこうゆう大型スーパーで働いたことがあるんだけど、だからって比べるのもなんなんだけど、同じ系列の店ではあるので、気がついたことひとつ、ふたつ。
むかし働いていた店では社員は大学の新卒で入社した男女ばかりで、その下にパート、アルバイトがいて、アルバイトをのぞけばみんな同じ仕事をしていた。各部門には主任がいて、彼らの仕事内容も風通し良く見えていた(窺い知ることができた)。だから、「ねえ、おかしいとおもわない?社員もパートも主任も同じ仕事内容でどうして給料にこんなに差があるの?おかしいでしょ?」とか、そうゆうはなしが女性の間でよくかわされた。

けれど、今回、アレマ、と思ったんだけど、仕事内容ごとに壁ができている。これだと給料格差がおかしい、とかそうゆうはなしは絶対でてこないな。パートからは社員の仕事内容が見えないようになっている。そして社員の数がものすごく減っている。百人以上のパートと十数人の社員という具合に変わっている。部門ごとに管理者として主任クラスの男性社員が一人おり、そして各部門を実質的に回しているのはパートたちだ。あたしが配属された部門には十年以上もパートで(おんなじ仕事内容で)働き続けている女性が二人いる。一人の女性はシングルマザーで小学生の子ども二人を育てている。十数万円の給料で・・。
彼女に主任めざせば?と言ってみた。「だめだめ。ありえない。試験をうけれるのは社員だけだし・・。」「あれ、この店の系列はたしか、パートでも管理職になれたはずだよ」「えー?でもだめだめ。だって主任なんてものすごく責任が重くて、全部、責任取らされるんだよ。ものすごくたいへんみたいだよ」というのだ。
たぶん、彼女は主任の仕事をこなせるのじゃないかしらとおもう。商品のアイテムについて重要な決定は、たぶん、本社の商品開発とか企画部とかそこらへんでやっているのだろうし、主任クラスなら、パートの彼女たちのかなりの数が充分な能力と経験で本来ならあがっていってもおかしくないような気がする。でもひとつだけ、難問がある。というか、この問題のせいでこういうしくみになったのかしら?つまりそれは、パートの年齢がむかしとは違って上がっていることだ。7割は中年女性が占めている。となると人間関係のいざこざがあったときは押しの強い中年女性を収めるのは(たとえ彼女たちより若くても)男性のほうが効力があるんだ。
・・・(・・)。