クローズアップ現代「要求する親 問われる教師」

クローズアップ現代*12月1日(木)放送の「要求する親 問われる教師」〜すれ違う教育現場〜をみた。衝撃の内容!
「要求する親」は、(学校側ではなく)我が子の言い分を信じ、必死に子どもを守ろうとして教育委員会に掛け合い、警察に被害届まで出す。たしか、ニュートンは小学一年の時、あまりにも馬鹿だってんで退学させられたとか。家族も学校も友人もみなあきらめるなか、ニュートンの母親だけが我が子を信じ励まし勉強を教えたとか(正しいかどうか定かじゃござんせん)。そらあね、小学一年で放り出されるってことは一生の問題でしょう。彼の母は頑張ったわけです。しかし、このNHK放送の母親が何から我が子を守ろうとしているかってと、「廊下に立たされた」件なのです、授業中に騒いで。

もうひとつ、担任が学級通信に忘れ物が一番多いと実名をのせたことに親は激しく抗議。潰れそうな担任にかわってこの件を校長が引き継ぎ、親と話し合うことに。その話し合いは5か月におよび、校長は自殺。

もうひとつ、ふざけて友人のレポートかなんかに落書きした子どもを担任が叱責。親はそれに激しく抗議。教師に謝罪させてもあきたらず、担任と校長をやめさせろ、と要求。授業中にも親は怒鳴り込みに来る。一年後、ついに担任と校長は退職に追い込まれる。エトセトラ・・。

裁判とまでは行かなくても調停とか、カウンセラーとか(だって、ほとんど、トラウマ再発みたいな傷つき方を親はしているばやいもありそうじゃないですか?)、とかが必要じゃないかとおもってしまうわけだけど、しかし、問題は何かがひっくり返っているからだとあたしには思われ、だって、これって、逆のケースだったなら、ノーマルじゃないでしょうか?
つまり、たとえば、校長が保護者を学校に呼びつけ、「お宅のお子さんはこうこうこうで、授業中に騒ぐのをやめない。厳重に注意してください。でなければ、停学処分もありえます」とか、欧米映画の校長みたいにね・・。親は小中と子どもに教育を受けさせる義務がある、そこらへん(親の義務)があちらは徹底しているから、子どもの素行に関しては、学校側は親より立場が強い。学校は授業をするところであってそれを妨害するこどもは許しませんよ、放り出しますよ、と。でもあなたたち親は教育をなんとしても子どもに受けさせる義務があるんですよ、と。

うーむ・・・。なんか教育改正案のねらいってここらへんにあるってことかい?

あと、たぶん、番組のこうした親たちは、教師が違えば、こどもは良くなる!のではないかと過大な期待をもっているとおもわれ・・。巷にあふれているもんね、そんなはなし。あの教師に出会わなかったら今の自分はなかったとアイザック・アシモフも言ってたし。
確かに環境が変われば違ってくることもあるだろうけど、一方的に環境によって子どもの人格が編み込まれると言うより、子どもと回りが関係し合って編み上げられるわけで、そうゆう視点を忘れて、親が教師に責任転嫁(期待)すればするほど、余計に傷口が広がってしまうだろうに・・。

追加;yagianさんが関連した記事を書いてくださいました。過大な期待 - Everyday Life in Uptown Tokyo on Hatena