「グーグーだって猫である」「歩いても 歩いても」「ガチ☆ボーイ」「たみおのしあわせ」「百万円と苦虫女」

グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]歩いても歩いても [DVD]ガチ☆ボーイ【ガチンコ・エディション】 [DVD]たみおのしあわせ [DVD]百万円と苦虫女 [DVD]


グーグーだって猫である」上質な音楽の中、小泉今日子の情感にたゆたふ。原作の雰囲気そのまんまの作品。
歩いても 歩いても」非常に、偏狭なとこがある母親。を樹木希林さんが演じてる。なるほど、賞をとるはずだなとおもう。実は、わたしの母親も(昔はそうではなかったはずだのに)、樹木希林が演じた母親のような偏狭さが目立ってきている・・・。たぶん、とあたしは思う、「母はボケてきているんだ」。母の理性は今、薄皮をはぐように少しずつ、削がれている。
ガチ☆ボーイ」面白かった。泣いてしまった。
たみおのしあわせ」面白かったけど、わけがわからなくて色々、考え込む。
ネタバレあり;
だって、父親がタミオの手を引っ張って遁走するのはわかるにはわかる。けど、タミオはどうして・・?だって、瞳のキャラにきがついてないしょお?ここで、そっかあ、小津の晩春のパロディかあ、とも考えるけど、なーんんか腑に落ちず。で、素直に映画を思ってみるに、タミオは(死んだ母が司る)あの家から、一歩もでていないような、精神的に非常に狭い枠のなかで生きている。そうゆうタミオから目も離さず手も放さず、生きているのが父・・。そっかあ。ソレがあのラストの「おかあさん?」と呼んで藪に入っていくタミオであり、「たみおっ」と、後を追いかける父なわけで、あのラストは象徴的なんだな、とおもう、ことにする。
ただぁ、「他にいくらでもやりようがあるでしょうに、タミオくん、おとうさん、しっかりしてよ」と強くわたしはおもう。
百万円と苦虫女」登場人物にリアリティないんだけど、蒼井優が魅せてしまいます。森山未來との恋がよかった。まあねえ、普通、「行くな」といえば済むことをああゆうふうに失敗するって、フロイトなら、意味がある、と言うだろうな。w