復興ビジネス
先日ETVスペシャル*1を見た。
復興ビジネスを通じてアフガニスタンに市場経済の原理を植えつけようとしている欧米のコンサルティング会社。映像の印象からは彼らは欧米に利益をもたらそうとしているのであって、アフガンの人々やアフガンの将来なんぞこれっぽちも考えてやしない。この印象は前に読んだスティグリッツの主張にあたしはかぶれちゃってるんだとしても、マネタリストの理論至上主義というか現実を見ようとしないその理想主義的な理論武装一辺倒には素人だって首を傾げたくなるってもんだ。
大体にして、資本主義という運動自体が「グローバル」なものであり、民主主義国家がその自由主義な市場経済(グローバリズム)に対する防波堤であるとするならば、どこぞの超大国が強く押し進める「グローバリズム」なんぞ自国の利益しか眼中にないことは明白で、IMFおかかえの経済学者の理論はその正当化に使われているだけだ。
現実の弊害をどう説明するんだと詰め寄られれば経済学者は「将来的にはうまくいく」と答えるのだろうか。「将来的」とは世界が一つになるときだろうか?