だめんず・うぉ〜か〜


1〜7巻まで出ている。2と7と4を読む。4の巻末で、くらたま倉田真由美氏)は室井佑月氏と対談しているのだけど、そこでくらたまは室井氏に全てを言われちゃっているなあ。
くらたまの「ダメンズ」ってレッテル貼りの是非とか、ダメンズと付き合っちゃう自分を反省的に捉えようとする自己循環的な堂々巡り、故に、物語(理論)と原因を直結させる危険な深みにはまりそうな姿勢とかいうものを室井氏にばっさりばっさりと切られているのだけど、どうもくらたまはピンときていないと思う。室井佑月氏の小説は読んだことないけど、彼女は格が上。

まあねえ、くらたまちゃんよ、「だめんず」「だうぃめんず」は男の夢と女の夢−「夢」とは幾分かは社会的なもの−が「すれ違うところ」に産まれるんだから、ラベルを貼っても無駄なのさ。

おまけに結婚観も屈折してるなあ。彼女が彼女の夢をかなえることが出来そうもない男の子を選ぶのは、実はそういう危険な(面白い)男とこそフォーエヴァ症候群的彼女の夢がかなうのではないかというという揺れであり、それはなによりも家庭的な賢い女の子が選ぶ無難な男と築く殺伐とした家庭−彼女の親世代を見てのイメージなんだろうと思う−というものに、失望しているからなのだ。まあ・・くらたまは間違ってるんだけどね・・。