夢見がちなハローワーク

13才のハローワーク』を立ち読みして、この本は「多様な自己実現」の勧めなんだ、と思い、村上龍は偉い人だなあ、と思ったりしていた。
仕事にアイデンティファイできない、意味や価値を見いだせないからこそ、「好きなこと」というキーワードがでてくるのだろうな。それは多様性を夢見るポストモダンな仕事観じゃないだろうか。
あたしの時代は「なにがなんでも我慢してがんばる」ってのが当たり前だったからなあ。でも、フリーターやらニートやらのご時世であるので、「仕事で自己実現」とか「好きなことに打ち込む」とかいうより、昔みたいに「なんでもやろう」みたいな昔ながらの精神性に価値を見いだそう、って動きが又でてきているのかなあ。