山谷えり子は何を考えているんだ

ここを読んだ。*1

山谷えり子議員が政治家として共同体主義的な政策を掲げようがどうしようが構わないけど、「家事は労働である」とされたことは「家事行為者」が不当に扱われがちであったことにたいする是正の意味があった。「家事」は個々人にとって様々な意味、価値を持つのであり、それは、愛だの調和だの献身だの祈りだのかもしれない。肝心なことは愛だの調和だの献身だの祈りだのを家事に見いだすかもしれない「家事をする者」が「労働」という位置づけにより、正当に扱われる(ようになった)*2ことである。
山谷えり子は何を考えているんだ?!家族という共同体を大切にしたいのなら、家事をする者の地位を曖昧にして貶めてしまうことは、彼女の主張する「愛と献身の家事」の物語すら危うくするだろうに。

しかし、家事や介護に禁欲的な倫理観を持ち込んでどうする気だつうの!*3

*1:http://d.hatena.ne.jp/tamadareaoi/20050608/1118218009

*2:「正当に扱われるようになった」というのはたんなるあたしの実感でしかないけどね。

*3:家事や介護をこうしたな倫理観で縛ることは、公的な援助を阻んだり入りづらくするのではないか?子どもが生まれるかぎり家族はなくならないと思うが、愛と献身だけではお手上げになってしまった家族を黙らせ、圧迫する可能性があると思う。