「A question of Leadership」(2)

(つづき)
宗教、信念、文化風習、民族、いろんなetcがあるのだから、多元主義的にやっていくしかないだろうと思う。しかし、多元主義が国家としての、もしくは某かの統一性を保つ困難さ。
英国のイスラム教徒が強硬に出身国のアイデンティティに拘る様を見ていると(女子高校生の服装について裁判が行われた)、あの可愛らしい高校生は彼女を育てた英国をそんなに否定したいのだろうかと思えてしまう。アイデンティティに対する度を超した拘りは、他方を否定しかねない。多元主義のもつ多様性の尊重が各勢力から政治的に利用されているように見え、そうした事態が、多様性を尊重し寛容を導くのではなく、多様性の否定に繋がっていくという逆説。
多元主義というものを統一していく、個々人の良識、というより、英国では中間の組織団体なのだろうけど、そこが、良識を忘れているようなのだ・・。