Rの御宣託

この愚痴は息子たちに読まれるとマズイのだけど、彼らは読みそうにないので書くのである。

上の息子は明日、京都に発つ。遠い遠いところへ行くのだとおもうとちょっと悲しい。彼はかなりヘンテコなヤツでみんなはマジで彼の行く末を案じている。けれど、下の息子はいわゆる優等生ってやつで中高と、心配をかけられたことはない。
そのRがつい最近、真顔で言うのだ。
「僕の偏差値は78から80そこそこ。できることはぜんぶやった。このやり方ではこれ以上あげれない。もっとあげるために、塾に行きたい」
これはつまり、彼のクラスメートは金持ちばっかで、彼らは夏休みや冬休みを利用して、東京や札幌の塾へ行っている。けれど、あたしの答えとしては「じゃあ、Z会の通信教育、受ければイイじゃん。そのためのお金なら出すよ」くらいのもので、Rはそれを見越して言っているのだ。

つまり、彼はこう言いたいのだ。
僕にできることは全部やった。努力をしないとは言ってないことをお忘れなく。でも方法がないのだから、僕は大学受験については、今の状態で楽に確実に入れるところにしか入らないよ。それで、あんたは、失望したりしないでしょうね?」

あたしとしては「お前の人生なんだから自分で決めろ」としか言えないわけだけど、実はいろいろ説教したくなる彼の心性も見える・・。けれど、根本は彼が夢をみていないことにある。そしてあたしは彼がどーであれば幸せになれるのかわかりゃしないのだし、彼を助ける力がないことはすでに彼に指摘されてしまっているのだ・・。