「県庁の星」

県庁の星 スタンダード・エディション [DVD]
あたしはコメディだと思って見ていて、でも織田さんの表情がちょっと険しいなあ、とおもっていたのだけど、なんというか、もしかしたら、(芝居っけのない演技をする)織田祐二が芝居をしていたのかな。うん、面白かったです。

ただ・・織田さんのちょい真面目な演技のせいで念のため付け加えたくなるのだけど、いくら規模の小さいスーパーだとしても、あんな無能な店長はあり得ないわけで。おまけに、マーケティング-リサーチが早いのがエリートだ、みたいな設定はちと古いのじゃないか、とおもうよ。市場調査から最前の選択が導き出されるってわけじゃないんだから。人の直感や予測の手助けをするための道具は使い方がむつかしいしょ。
あたしは大型店*1しか知らないけど、ケンチョウさんクラスの人が本部から回されていない、って設定は不思議。
それと、在庫の管理だけど、ケンチョウさんが区画整理した倉庫みたいに始めはなっているもんだとおもう。それが崩れていくんだよ。だから、いまは、在庫することそのものを考え直すとかになっているとおもう。
あと、最後のほうのシーンで、ケンチョウさんが「何かをするためには仲間が必要だ」というあたり、感動的。そだそだ、佐々木蔵之介の微妙な立ち位置の真面目でないような真面目そうな演技、よかった。

*1:スーパーはクレームの嵐だよ。チラシを入れるな、と文句があるかとおもえば、チラシが入っていなかった、と苦情の電話がくる。割り箸が必要ですか、と店員が言わなかったと苦情がくる。当然、割り箸のことを煩く聞くな、という苦情もある。贈答品の包装に一時間待たされた、という苦情があり、マネジャがすっとんでお客さまの自宅に行くと、二時間正座させられて、怒鳴られる。もちろん、店員が「包装には時間がかかります。配達もできますが?」とかなんとかのフォローをしていなかったのが悪いにしても、2時間も怒鳴り続けるお客さまの熱意!