小沢民主党代表の辞意

ここの*1会見を見たりここや*2ここを*3読むと、あたしは小沢氏に同情。TVニュース番組での印象と全然、違うわけですよ。小沢さんの会見を全部流せ、とは言わないけど、せめて、TV番組は、正確な会見のニュアンスを伝えたっていいじゃないかと思う。

あたしは「安全保障政策」について小沢氏がいう「日本が参加するテロとの戦いの枠組みを、米軍中心の活動から国連活動に転換しよう」ということに賛成だ。この考え方が正しいとか思っているわけじゃないし、他によい方法があるのならそちらに賛成するけど。

だって日本の安全保障政策では、米国からの、又は国連による、たとえば、湾岸戦争やアフガン攻撃にさいしての軍事協力、要請に対して、「我が国は平和を理念としており、憲法集団的自衛権は認められていないから、一切の・武力行使・を伴う協力はできません」と、日本政府が米国や国際社会に対して突っぱねることが、で・き・な・い、ということがはっきりしてしまったわけで、あげくの協力態勢が巨額の戦費の負担や他国の軍隊に守られての水道工事や兵站を担う、という姿勢であり、高邁であるはずの平和理念が「一国平和主義」に堕したんである。

米国追従をやめ、(一国平和主義に陥らず、平和理念のもとに)国際協力を果たすためには、小沢案はよいとあたしは思う。自衛隊を国連の平和活動に出すためには、いろいろ難しい原則を考えなければいけないだろうけど。
でも・・・でもでもでも、自衛隊の人が可哀相だし、いまのまんま保証はないけど、アメリカに守ってもらって、日本人だけは血を流さず(=一国平和主義)、世界の隅っこで小さくなって生きる、っていう現状肯定の気持ちもあたしにはあるにはある。大差ないような気もするんだ。