『民主主義という錯覚』(薬師院仁志)(1)

民主主義という錯覚
なんというか、こんなに面白い本を読んだのはひさびさだ。

サルコジが大統領になったというニュースを見て、「そっか、ヨーロッパの社会主義的(ソシアル)な方針はやっぱアメリカの新自由主義にやられるのかあ」とあたしはおもったりしていたのだけど、それはトンデモナカッタ。

この本は、民主主義という政治形態(特に二つの民主主義)が今に至る有様について、ある社会、政治的状況、空気のなかでモンテスキューやルソー、ミル、などなどの思想が生まれ、そういったイデオロギーが社会や政治形態に関わる様を原理的なつかみから説き起こしくれる。
ここまでが第一章で、あたしは楽しく読み進め、そうして、第二章で椅子からひっくり返った・・。

もうこうなったらはっきりゆうけどさ、日本の歴史や公民の教育っておかしい!へん!だってわたしは、日本の政治の流れとか興味があったよ。当然、学校教育だけじゃ疑問だらけだし、あたしなりに穴を埋めるつもりで、どうゆう本を読めばイイかなんで全然わからずにあちゃこちゃ読んで、そうしてあたしなりに情報を整理し理解したつもりになっていたのさ。ということは、これは教育が悪いんだよ、ダメなんだよ。(これに対する反論はこの本を読んでからにしてください。)