フランスとイギリスのTVドラマ「SPIRAL」「MI5 spooks」

SPIRAL~連鎖~Vol.1(原題:「Engrenages」) [DVD]
MI-5 DVD-BOX I
「スパイラル」はフランスTVドラマで、「MI5」はイギリスTVドラマ。「MI5」が滅茶苦茶、面白い!
SPIRAL」印象的だったのは、(フランス版ならぬ)モンスターペアレントが登場してくるところ。なんつうか、「人権」ってものがその負の部分をあらゆる形で出現させながら世界を席巻しているんだな、などと嘆息した次第。
MI5 spooks」そもそもがIRAと戦っていた国だし、リアリティありまくり。
「善悪なんてないんだ」というセリフ、よく言わせたな、と感心する。ドラマの底流には、MI5の近代化に伴うコンフリクトがある。法遵守の波と、MI5を政府主導、直属にするか、独立の機関のままにするかの対立。MI5職員の私生活の悩みも面白い。
早く、次の(シリーズ4からの)DVDをだせえええええ!(なんで、叫ぶかというと、どうもこのドラマ、アメリカドラマ群に比べると、人気がいまいちみたいなんだけど、見れば、絶対、最高におもしろいんだよ!)

※「MI5」のリアルな上質さは、コマーシャリズムから比較的、自由であるところからきているんだろうか?でも、コマーシャリズムって、突き詰めれば、文化みたいなものに行き当たるんじゃないだろか・・?うーん、、、なんつうか、この上質さは、大衆を馬鹿にしていないってことなんだなあ、とおもう。アメリカドラマなどを見ていると、この程度の餌をまいときゃ、くいついてくるだろうみたいな姿勢が感じられるんだけど、この「MI5」って(「スパイラル」も)、作り手の目線が大衆の側にあって、それが社会の事件へ注がれているんだよねえ。