「BOY A」「隠し砦の三悪人」トウキョウソナタ」「接吻」「ぐるりのこと」「この自由な世界で」

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BOY A [DVD]
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS スタンダード・エディション [DVD]
トウキョウソナタ [DVD]
接吻 デラックス版 [DVD]
ぐるりのこと。 [DVD]
この自由な世界で [DVD]


ネタバレあり;
BOY A」ジャックは初々しくて、良い青年であることが、始めのいつくかの場面でわかる。つまり、彼にほどこされた「教育刑」は上手くいったのである。しかし、、、ジャックが想起する(形で挿入される)、過去のシーンと社会生活でのジャックの危うさは、わたしに二つの恐れを抱かせるんだ。恐れの一つは当たってしまったけど、誰かを傷つけやしないかという不安は外れた。そして、その(わたしの)恐れ、不安にこそ、マスコミが群がるのであり、「教育刑」という理念を損なうものの一つであるわけなのだが、わたしはどうやら「不安」を手放せない。
隠し砦の三悪人」面白かった!もしかしたら、黒澤作品のほうを見ていないので、そのせいで楽しめたのかもしれんけど。だって、「椿三十郎」はやっぱり黒澤作品を見てたもんで、充分、楽しめなかったもんだから。
トウキョウソナタ黒沢清監督の映画は面白い。けれど、いつも思うのだけど、わたしは「この監督の倫理観が嫌い」。でも、正確に言うなら、倫理と縁を切ろうとする彼の視点が嫌なのだから、「彼の知性か感性が嫌い」なんだということになる。
トウキョウソナタ」は、なんだか、2つ3つの作風が入り交じっているような映画。小泉今日子さんの、期待することを忘れた顔つき、が良かった。
※ところで、この映画を見ながらつくづくと自分の子育てを振り返ってた。(わたしの子育てはもうほぼ終わりです)。でもって、わたしは、、、子どもをコントロールしたなあ、と。「お前はなんでも好きなようにしなさい」と言いながら。(みんな、そーだよね?わからんけど。)子どもがおかしなことを言いだしたら、わたしは徹底的に潰す、許さない(強力にコントロールする)。それでも、彼が行動するなら、わたしは受け入れる。たとえ、お前がのたれ死ぬことになっても、満足した人生だったんだな、と思うもの。底の底には、子どもを見捨てる覚悟があるから「自由にやりなさい」とわたしは言ったんだ。
接吻」面白かった。小池栄子の写真のような静止した顔が印象的(一生、忘れられないかも)。結末はわたしには理解できまへん。というか、そもそも、彼女の恋の行動力がわからない。
ぐるりのこと」ラスト、よかったね。
この自由な世界で」安い労働力につけ込む・・破滅の予感に満ちた彼女のショット。