北朝鮮に関する論文から

リンクをたどってここ*1を見る。「核開発問題」が一番重要で「拉致問題」は3番目だと書いてあるけど、「北朝鮮問題」は簡単に順番をつけられないところに問題があると思うな。北朝鮮の核と拉致の交渉における「順番」問題は、観念的に考えれば、「個人主義が抑圧されて国家が成立する」とヘーゲルだったかが言った問題に帰着しないかい?
拉致問題を一番先に解決しなければ、拉致問題の交渉は暗礁に乗り上げる。6カ国が核で合意を取り結び、アメリカが北の体制を脅かさないことを約束し、各国が経済援助をし、国交を回復する。そうなれば、拉致交渉のカードである経済制裁−もともと日本1カ国での経済制裁はたかがしれているのではないの?−が使えなくなる。
「国の安全」という概念枠組みから排除されていた個々人である拉致被害者を、なんとか「拉致によって国の安全を侵害された」とか何とか言うことで、一緒に扱えないかなあ・・。それはそれで、敵対姿勢が際だってやっかいなのかなあ・・。