『英語を学べばバカになる』薬師院仁志
−グローバル思考という妄想−*1
現在、アメリカの政治経済を司る自由主義というものが、帝国主義−アメリカはすでにヘゲモニーを失っており、群雄割拠的に民族や国家の争いが目立っている状況は、「帝国」と「帝国主義」は別だ、といった思想家の言葉を思い出すのだけど−であり、それがヨーロッパの民主主義との対比のなかに鮮やかに描き出され、船橋氏の英語公用語論を軸に、日本の新自由主義路線が何を追随するものなのか、日々の生活そのものにメスが入れられる。
ショックだ。あたしはアメリカが好きなのだと思っていた。それがあたしの精一杯の相対化だったとは。
*1:『英語を学べばバカになる−グローバル思考という妄想』薬師院仁志ISBN:4334033083