『民主主義という錯覚』(薬師院仁志)(4)

「タイトルがダメだよねえ」と、R*1と言い合う。
息子たちが中学生か高校生のときに読ませたかった、と強く思ったあたしは、Rにamazonから送ったんだ。先日、Rに感想を聞いた。Rは高校生のとき共和制と民主主義の違いが分からなくて社会科の教師に何回も聞いけど、何遍聞いてもわからなかったそうで、「この本を読んで、これだっ!」と。
「ルソー読んで、わかったつもりになっていたけど、わかっていなかった」「日本では、公、パブリックが理解されてないってことがおおきな問題だ」などと、Rはのたまいましたが、ほんとに、そうだ。
だから、よしりんなどが「公」なんて本書いて、戦争書いて、若者にうけちゃうんだよ、とおもう。「公の精神」っていう右と左と通じ合うところに(ホントか?)、こうゆう本が、あたしには境界を見えるようにしてくる、つうか・・。

ところで、本のタイトルは「共和制と民主主義」とか「ルソー的なパブリック」とか、、これはよくないか、、なんか考えて欲しかったし、これはRも言ったことだけど、「あの帯のくじ引きのはなし」も、小賢しいこどもとか、耳学問てきに当然知っているし、あの帯は読む気をそいじゃうよ。こんなに若者に必要な本なのに。

*1:Rから聞いた話し。家庭教師のバイトでまずたいへんだったのは、教えるもなにも、まず、子どもをやる気にさせることだったそうで、いろいろいろいろ話して、一番効果があったのは、難関大学へ行った人も、努力したんだよ、というようなことだったそうで、ところがある日、期末の対策かなんかで、「どうしたらイイ点が取れるかと聞かれ、それは古典か漢文のことで、Rは思わず、「教科書を全部暗記する」と、答え、その子は何とも言えない顔をしたそうで、「もう、呼ばれないわ」と、落胆していた。←後日談、首にはならず、相変わらず、呼ばれるそうで、食事をごちそうになったりしている、と。もうひとつ、Rもあたしに似たのか、実務能力がない。この前、TはD1コースの授業料を免除してもらうためにRの在学証明書が必要になったらしい。ところがRは事務所から、「京都大学のために東北大学は在学証明書をだしませんっ!」と断られたという・・・。一体、どーゆー、頼みかたをしたら、そうゆ返答をもらえるの?これは夫から聞いた話しで、まじで笑っちゃう。だって在学証明書なんていっくらだってだしてもらえるもんしょ?