『思想史のなかの臨床心理学』

思想史のなかの臨床心理学 (講談社選書メチエ)
id:charis氏が『思想史のなかの臨床心理学』(實川幹朗)という本を探求されている。でもってさっそくその本を読んでみた。・・・どどどどーしてまた宗教にもどるのかわからない。宗教批判でありながら宗教的党派性を持ち、宗教的な二元論「感情(悪)/理性(善)」の精神分析、なるほそ、とか思いながら読んでたわけで、3章でわけがわからなくなり、4章でいきなり突き放されて、何か約束が違ったような感じで戸惑いながら、しかし、思わず目を打たれて、プツンとちょん切られた空しい余白に、非常に静かな、しかも、透明な、一つの切ないふるさとを見ないでしょうか、、、あんごぉ。
人の心をとらえるうえで、フロイトは性的欲動(リビドー)、ユングは集合無意識を、前提とし、實川氏はニュートンの精気(スピーリトゥス)のようなものを発展させていこうとしているのやろか。