君主は悪しきもの

政治的なことはわからない。だから、尖閣諸島での中国人船長の逮捕問題について、わたしの感想はとても感情的、主観的なものだ。

まず、わたしは、これは、中国の人たちが怒るだろうな、と思った。
だって、わたしの町では、よく、拿捕されちゃう人がいるから。いくら、実効支配が続いてしまって、もう、ロシア人のほうがかつての日本人より長いくらい島に住み続けて、やっぱり、領海侵犯したほうが悪いんだと言われても、何となく、拿捕のニュースで「嫌なロシア!」って気分になるのは、やっぱり、北方領土返還って、公の主張があるからだと思う。(羅臼に遊びに行ったとき、向こうの島影が、あんまりにも近いので、仰天した。メドベージェフさんは、あの近さをどう思ったのだろう・・。)

だから、わたしは、尖閣沖事件では、おおいに中国側に同情した。というより、日本政府、あほじゃない?!、と思った、ってのが正確なところ。
おまけに、田嶋陽子女史が「領土問題は棚上げにする、という了解があるんだ」とtvで話しているのを見て、日本政府は、逮捕は妥当だったにしても、すぐ、送り返せば事なきを得たんだと思た。

領土問題の解決は戦争しかない、とか、言われてるし、つまり、白黒、はっきりできない問題だから、問題なので、中国が「領土問題は棚上げにしましょう』といったのは、あったまイイなあ、と思う。中国でのデモ隊が「日本と戦おう、今なら勝てる」って、プラカードを掲げているのをみて、ほんと、最初、わけがわかってなかったんじゃないか日本政府は、っ思うし、はっきしいって、わたしより、感情的だったんじゃないの、日本政府はぁ!とか、思った。・・だってさ、全然、戦略的にみえなかったもの。
今回は、中国側のデモ規制とか、船長を閉じ込めちゃったこととか、中国政府の対応のほうが、お・と・な!

Laugh and grow fat.

☂ひさしぶりに見たらデルピエロが太ってた。

ショートブレッド(レシピはネットのあちゃこちゃで公開されている。だいたい、似たり寄ったりだけど、イギリスのレシピがいいとおもう)は、コンデンスミルクで作ったキャラメルソースを塗って、チョコでコーティングしたり、バナナとクリームをのせたバッフィーノタルトにしたりしてたけど、この前、オレンジママレードを塗って、チョコをかぶせてみた。(コアントローが隠し味。)で、これ、あたし結構好き。なにせ、すぐできる。

☂みんなが好きなフルーツタルト。タルト生地にアーモンドクリームを重ね、しっかり焼く。冷めたら、ミルフィーユクリームを塗って、とりどりのフルーツをのせ、ゼリーを塗る。ポイントは、艶出し用のゼリー。フルーツの味のバランスをとるため、レモンを多くしたり、リキュールを多くしたりする。ただ、フルーツって高い・・。それで、リンゴだけにしてみた。チーズクリーム(カスタードにクリームチーズを混たもの)の上に薄切りのリンゴを並べ、(ほんとは艶出しのための)ゼリーで味のバランスをとる。結構、美味しい。

☂最近、本を読まなくなった。代わりに、料理やお菓子つくりにえらく凝ってるようだ、あたし。夫が、どんどん太ってきている。

さらに発酵バターの話

四つ葉乳業の発酵バターは、エシレより、美味しいんじゃないか!
とっ、わたしは思う。

値段はエシレの半分ほどで、有塩しか販売してないけど。

まあ、、エシレの「無塩」と、四つ葉の「有塩」を食べ比べることに無理があるし、あと、四つ葉の発酵バターをお菓子に使ったことはないし。だってさ、小っちゃい小っちゃい瓶詰なのよ。小さすぎて、使いづらいのよ。

で、ともかく、この四つ葉発酵バターは、クリーム系の料理には(少量でも)威力があると思う。


橘利男シェフのレシピ本に、「アスパラのペースト入りクリームソース」というリガトーニの料理があって、これが、アスパラの風味とクリームのマッチングの妙なんだけど、隠し味のアンチョビとケッパー、後から絡めるパルミジャーノだけでは絶対、このクリームソースの味はできなくて、15グラムほど入れるバターが、ナッツのような香ばしさを出しているんだとおもう。


老舗トラットリアの絶品イタリアンレシピ

老舗トラットリアの絶品イタリアンレシピ



☀あと、わたしが食べている四つ葉発酵バターは超新鮮、だってこと、おおきいかも。

パン・オ・ショコラと驚きのないクロワッサン

夫が出張。エシレバターを買ってきてもらう。

これでクロワッサンを作る。ワクワク。

いつもは、安物の発酵バターを使っているから、とても淡白な味のクロワッサン。それに、チョコレートを巻き込んで、パン・オ・ショコラにしている。これはわたしの大好物。

で、エシレバターのクロワッサンは、一体、どんなん?!
「すごく美味しい!」とゆったのは夫。
香ばしくて濃厚なバターの風味。あれ、何か、懐かしい感じの味、、。子供のころにこんなバターあったような、、。でも、ともかく「こうゆう味のクロワッサンって、珍しくない!」
なあんだ、食べたことのないすんごい味を想像してた。美味しいけど、なんだ、このガッカリ感。


☂わたしがたどりついたクロワッサン作りのポイント。
6時間、かけます!(半分は冷蔵庫で休ませている時間ですけど)。3時間くらいに短縮すると、表面のあのさくさくしたというか、パリとも違うけど、あの感じがなくなるんですよ。わたしが思うに、低温発酵のような状態があのサク・フワ感を作るのではないかと、おもうんですけど。(お菓子の科学みたいな本、探しているけど、見つからない。絶対、売れるのに。)
パン捏ね器で生地を作り、冷蔵庫で40分休ませ、その生地でバターを包み、伸ばし、三つ折りか四つ折りにして、冷蔵庫で40分。それを3回繰り返して、成形、最終発酵させて、焼く。あと、モルトを使うと失敗がない。

「17歳の肖像」

どうしてこんな題名つけるかなあ。大人の映画なのに。
原題は「An Education」。英国では有名なジャーナリストのリン・バーバーの回想録が原作。
ほんとに良い映画だった。

年老いてから、初めての恋人を振り返るというのは、こうゆうことなんだなあ、と思う。
それは、当人(高校生)にとって、ある意味、革新でロマン主義的な出来事で、けれど、その幼さと愚かさは身につまされる。

後半の、主人公と女教師たちとのやり取りは、わたしにとって圧巻。
「大学に行ったって、死んだような人生だわ。」胸が詰まる。
1961年、主人公とって、周りのお手本になる女性たちは、どれだけ優秀であっても、退屈そうに見える教師か公務員であり、彼女は、勉学で勝ち上がってゆく意味を見失ってしまう。それも絶望的に。

ラストは、切なさがこみ上げてくる。
それは、なんなんだろう・・。
たぶん、ここで初めて、わたしは、「17歳の肖像」という題名のねらい通り、なかったはずの甘ったるい青春ドラマにノスタルジーを感じたのかもしれない。


イタリアン

トマトソース系のスパゲティがどうも苦手で、結局、4冊ほど、料理本を読む。
つまり、ソースとパスタの塩分のバランスなんだなあ。ソースの種類によっては、パルミジャーノを混ぜ込んだりするので、
2つか3つの物が混ざり合う料理がスパゲティなわけで、そのバランスが取れると、美味!であることが判明。
結局、探していた答えのなんと平凡なこと!後、パンチェッタはパチェッタを使うしかないけど、ポルチーニは、イタリア産の乾燥物を使うよりは、エリンギのほうが上品な味になると思う。

❤アップルシュトゥルーデン
ダニエラ・オージックさんの本に載っていたヨーロッパでは一般的なスナック菓子。(アップルパイのフィリングを薄く伸ばしたパイ生地でくるくる巻いて焼いたお菓子。)
彼女のレシピを少し変えて、リンゴをほとんど煮詰めて、そこにアーモンドプードルとクルミを入れる。かなりよそ行きのお菓子になる。
私が行き着いたパイ生地の作り方。折込式は扱いにくくなるたび冷蔵庫で休ませるので数時間かかるけど、混ぜ込み式は簡単ですぐできるし、ちゃんと、サクサクしてフワッとバターが香って美味しい。
で、ポイントはバターの半分をレンジで柔らかくして、手で、小麦粉に練らずに混ぜます。しっとりしてサラサラって感じに。そこに残りの冷たいバターを置き、パイカッターで混ぜ合わせながら切り刻む。バターが小豆粒くらいになったら、OK。水を適宜くわえ、まとめ、三つ折りを何回か繰り返す。
これを、アップルシュトゥルーデンなら、2mmくらいの薄さに伸ばして、フィリングを上に広げ、クルクルと巻く。失敗なし。で美味しい。