2006-01-01から1年間の記事一覧

「蝉しぐれ」「TAKESHIS'」

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「蝉しぐれ」こぢんまりとした映画。子役、よかったぁ。役者、みんなよかったぁ。 でもって、三島由紀夫原作の「春の雪」をみたばっかだったし、シェークスピアの「尺には尺を」(あたしは読んだことも見たこともないけど)をブログ*1でよんだばっかだったし…

「春の雪」「マダムと奇人と殺人と」「ウォーク・ザ・ライン」

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「春の雪」・・思ひもかけなかった恋の感情につかまれた清顕−という説得がなく、だから、ロマンチックラヴの革命的、絶対的な美なんぞに心うたれることもなく、ただただ、あの男、ばっかみたい、とおもう。 「マダムと奇人と殺人と」おもしろかったああー!…

『松本清張の現実と虚構』仲正昌樹

おもしろかった!一気に読んでしまった。メモ:ローティばりの清張。松本清張の歴史(=物語)観は、その根っこにすべてを相対化する視線と怜悧な計算がある。 実証主義的な歴史記述において、そもそもの史料が時の権力に汚染されているではないか、という。…

「ダ・ヴィンチ・コード」

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「ダ・ヴィンチ・コード」を見てステーキを食べて帰ってきた。 この映画を見に行こう、と言ったのはあたしなので、モグモグと肉をほおばっている彼らに向かって「あたしは、たのしんだよ」と宣言。

『ポスト・モダンの左旋回』仲正昌樹

『デリダの遺言』を読んだとき、どーして柄谷氏や高橋氏を批判するのかがよく理解できなかったが、この本をみっけた。・・つまり、93.4年ごろ?からの柄谷氏や高橋氏らの政治的言説に対して、ローティのようにプラグマティックにやっちゃうならいざしら…

CSI科学捜査班

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はまった!すきすき、むっちゃおもしろいんだ、謎解きが。 直視でけんグロい描写さえ、登場人物たちの科学的な(客観的な)態度のあかしみたいなモン。謎は徹底的に科学的、客観的に分析され解かれる。でもって、そこんところがもっすごく快感! でもよく考…

「不安型ナショナリズムの時代」高原基彰

風邪を引いた。頭がぼーっとして重い。なんなのかな、なんか違和感が残る本。 著者がいう「下層労働者」、あたしは現在、そうだし(スーパーマーケット勤務)、過去でも、たとえ正社員であったとしてもあたしは下層労働者だった。著者がいうところの「社会の…

「コープスブライド」ティム・バートン

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もっすごく魅力的なアニメーション!映像の色もパペットのキャラもすきだあ!*1 ラスト、死体の花嫁が歩く姿を見て泣いた。せつない。 少し前屈みになって歩く彼女の身体はまだ情愛のために重いのだ。もうすぐ月の光(恩寵)が独りぼっちの花嫁を包むのだと…

就学援助

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この前、ローカルTVで、就学援助の特集をやっていて、あたしはナンカヘンだとおもい、というのも、その援助を受けている人がインタビューに答えて曰く、「みんな、子どもを(小学生)、塾へやっているのに、援助が安いので行かせられない。これは格差だ。」…

「メリンダとメリンダ 」ウディ・アレン

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そこはかとない懐かしさ、に引きずられるようにして3回も見た・・。 そーいえば、最近、友人たちと会ってない。 無駄話もすったもんだのはなしも、なんだか遠い昔。だ。(・・)

「夢の分析」川嵜克哲

すごおく面白い!*1・・ただ、たとえば、ラカンが「禁止が欲望を生み、ありもしないものを埋めようとする」みたいなことを言っていたとおもうのだけど、そのへんのりろーん的な言い方をおもいだすと、やっぱ、この本の面白さは、「物語」だからなんだな、と…

似たもの親子

京都のTから電話。 「ここはジャスコとかのスーパーがないよ。」 「だって、おまえ、その吉田キャンパンスとやらは、街のど真ん中にあるっていったじゃない?すぐそばに借りたんでしょ?あ。(・・)もしかして、歴史のある古都にはスーパーとかコンビニとか…

「生き延びるための思想」上野千鶴子

感動しました。*1「市民権が国民国家との双務的な権利義務関係だとしたら、その義務の一つに、兵役がある」と書く上野氏は、その非犯罪化されている公的暴力(軍隊)は「市民概念の男性的構築と密接に結びついている」という。もちろん、この男性的市民概念…

「憲法と平和を問いなおす」長谷部恭男

「え。どーして、こんな言葉(民主主義、多数決、立憲主義・・)から説明してゆくんだろ?」と不思議に思いながら読み始めた。*1 ところがそれが最後には実にクリアにまとめられてゆく。わーお。 あたしなりにまとめとくと、「立憲主義的憲法」は、「調整」…

「憲法と平和を問いなおす」長谷部恭男(2)

あしたは仕事だあ。いきたくねー。つうか、感想文のつづきをメモ。法(権力)の限界設定をこんだけ合理的につめていくと、そこに登場する(執行する)のは、「アイヒマンみたいな官僚」なんじゃないの?とおもうわけで、アーレントが古典のその自己責任的、…

使い捨てのパート

あたしがかつて勤めていた職場ってのは、社員同士、だいたいのところ信頼関係があって、だいたいのところそれぞれを認め合い、その上で仕事をする、という感じだった。ところがそうゆう信頼や認め合うということに重きが置かれず、人を押しのけてでも自分だ…

「メゾン・ド・ヒミコ」「ホテルビーナス」「Believer」

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主演はそれぞれ吉沢悠、草なぎ剛、オダギリジョー。 あたしはなぜか「メゾン・ド・ヒミコ」や「ホテルビーナス」のようなはぐれちゃった者たちが片寄せあって暮らしている、その囲いのぬるいかんじが好きで・・と、、、はてなの解説に草なぎくんの漢字がでて…

Rの御宣託

この愚痴は息子たちに読まれるとマズイのだけど、彼らは読みそうにないので書くのである。上の息子は明日、京都に発つ。遠い遠いところへ行くのだとおもうとちょっと悲しい。彼はかなりヘンテコなヤツでみんなはマジで彼の行く末を案じている。けれど、下の…

官僚主義/格差

あたしの職場は、つまり、トップダウン方式なんだな。社員が少ないため、(昔と違って)彼らはパートと同じ仕事をするのではなく、管理する側にまわる。 ダイエーの中内氏がかつて「ダイエーがだめになったのは官僚体質のせいだ」とおっしゃっていたけど、当…

裏表がある人っているんだァ・・。あたしは彼女に仕事を教えてもらっている。彼女の仕事の半分をあたしが担当するから。きっと彼女もいろいろ大変なんだ、優しくしよう、と毎朝、思いなして出勤する。だけど、彼女がお休みの日は嬉しくなっちまう。彼女の冷…

「おつぼね」

なんつうかかんつうか、あたしは始めて「おつぼね」というものに遭遇。きっとたぶんあーゆう人を「おつぼね」っていうんだろうな、と。ある日、そのお局は仕事仲間に向かって怒鳴りだした。怒鳴られた女性はえらく傷ついてしまいそれゆえ引き下がらなかった…

スパスィーバ!

あやや。もう3月かあ。最近はネットを開いてもRSSでざざってあさってるうちに眠くなり生活のリズムがきまんない。≫数日前のこと。 あたしが働いている売り場にはロシア人もくる。スットプウォッチを指さすからお見せした。ところが、「これはストップウォッ…

パートと社員の壁

働きだして一週間。 むかしもこうゆう大型スーパーで働いたことがあるんだけど、だからって比べるのもなんなんだけど、同じ系列の店ではあるので、気がついたことひとつ、ふたつ。 むかし働いていた店では社員は大学の新卒で入社した男女ばかりで、その下に…

初出勤

足がいたいよぉ! 朝9時に家を出て帰りは7時をちょい過ぎる。それから食事のしたく。食料品のまとめ買いとかちょっと考えなきゃ。時給は640円。 足がいたいーー!唯一の救いは制服があたしに似合うこと。でへ。

「日本の、これから」/増税

NHKの「日本の、これから第5弾」−本当に増税しかないのか−*1をみた。 「増税するしかないんだあ」とおもった。 「財政赤字の責任は誰にあるのか」という問いが番組で出てたけど、そらあ、「政治家と政党を選んだ国民に根本的にはある」とあたしも思うし、ゲ…

「交渉人 真下正義」/個人主義

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ユースケ・サンタマリアがすきなので楽しみにしていた映画。楽しかった。「ハリウッド的だ」という評判もある『踊る大捜査線』のスピンオフ作品ということらしい。『踊る大捜査線』の織田裕二が演じる青木は組織の中で、個人主義的で権威や権力にたいしてア…

自己責任(2)

ここを読んだ。→ララビアータ:『魔笛』について 「自己責任」ということばをゴミにしようとする、のは、「大真面目な市民道徳の脅し」を叩きたい、ってことがあるのかなあ、とふとおもった次第。 だけど、精神構造を精神分析的に捉える以上は「大真面目な市…

ハローワーク(6)/自己責任

あたしは結構長い間専業主婦だったわけど、*1圧迫感があったよ、世間からの。息子が中学生の時、クラスメートのおかあさんで働いていなかったのはあたしだけだったかんね。まあね、あたしは図々しいから気にしなかったけど。まあ、昨今は働くことが美徳って…

ハローワーク(5)

面接は先週の金曜日で、「週明けに電話します」と言われて帰ってきたのだけど、なかなか連絡がなくて、採用されるとは思っていたけど(だって、あたしを雇わないなんて馬鹿じゃない?)、やっと電話が入った。パートの仕事時間は7時間コースと5時間コース…

「電車男」

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「電車男」なんと、面白かった!そしてセンスのいいラスト。 「フライ・ダディ・フライ」呆然としたカンジの堤真一、美男子だし。 「ハイド・アンド・シーク」結末も最後のオチも途中でわかってしまった。つまんない。 「世界で一番パパが好き!」ベン・アフ…