2005-01-01から1年間の記事一覧

「家事」とはなんだろう?

「家事」とはなんだろう?家事は衣食住を維持、整備、遂行することであり、生きるための根本的な行動。そういう意味では仕事すらも「家事」の維持のためにあると言える。もっと考えれば、「家事」には基本的人権の自由、平等といった概念も孕まれるのではな…

政治制度−像と倫理

現行の政治制度に対する漠然としたイメージを、個々人は持っていると思う。そのイメージの違いが、個々の倫理的感情の違いを生むのだと考えてみる。たとえば、わたしは父にたいして介護保険を利用したことがある。今はほとんど使っていないが、そのとき、ケ…

山谷えり子は何を考えているんだ

ここを読んだ。*1山谷えり子議員が政治家として共同体主義的な政策を掲げようがどうしようが構わないけど、「家事は労働である」とされたことは「家事行為者」が不当に扱われがちであったことにたいする是正の意味があった。「家事」は個々人にとって様々な…

NAME属性をつかったリンクが−絶対URLパス−でないと機能しなくなってる。はてなもこんだけ大きいとちょいとした修正idea:2431のたび、思わぬところでこうしてちょいとしたほころびが出てるよ・・。「北朝鮮×日本」 W杯アジア最終予選、中田英が「選手層が厚…

イスラム主義とネオコン

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NHKBS「“テロとの戦い”の真相」を見た。対テロ戦争で激突する米国のネオコンと中東のイスラム過激派。2つの政治集団は同じ1950年代に誕生し、人々の心に恐怖を植え附けて権力を握るという戦略も共通している。両者の歴史をたどることで現在の国際政治の…

「靴に恋して」「さよならクロ」「みんな誰かの愛しい人 」「靴に恋して」スペイン映画、すきだ−。「みんな誰かの愛しい人 」にはアニエス監督自身がでている。すごくすきな女性だ。「さよならクロ」、犬がすきだ。「バーレーン対日本」W杯最終予選、日本選…

夫の鬱

夫はたいそう先行きが不安だと、わたしに言った。 「だいじょうぶ。ただ働くだけよ。それでダメならそのとき考えればイイから。だいじょうぶ。」とわたしは言う。夫はずいぶん前から鬱なのだ。その原因について二人の間では一致している。あの仕事のせいだと…

エチカはおもしろいなあ。有名な一節。精神の中には絶対的な意志、すなわち自由な意志は存しない。むしろ精神はこのことまたはかのことを意志するように原因によて決定され、この原因も同様に他の原因によって決定され、さらにこの後者もまた他の原因によっ…

貴族政治

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「ビデオニュース*1」に土井たか子氏がでてた。 魅力的な人。 (今さらって、感想だけど)、政治家の世界って、お互いの主義主張、戦略の違いを重々、承知の上で、そして(より良き政治を目指す)という船に乗って繰り広げる権力ゲームなんだなあ。あのとき…

おのださん(2)

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「あたしは強く賢くなりたい」と思っていた、ことに今頃になって気がつき、絶句。 小野田さんは「強い」。その「強さ」とは、いわば「生きる力の強度」。それは、15才のとき家を出て中国へ行ったこと、50才過ぎてブラジルで牧場経営をはじめたこと。80…

小野田さん(1)

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「生き抜く 小野田寛郎」*1を見た。 小野田さんのインタビューに感動!中野学校が作戦の遂行、目的達成のために、物事の原因や成り立ちから教えるというようなある意味アナーキーな教育を行っていた、らしいということがうかがえて、びっくり。小野田さんは…

『英語を学べばバカになる』薬師院仁志

−グローバル思考という妄想−*1現在、アメリカの政治経済を司る自由主義というものが、帝国主義−アメリカはすでにヘゲモニーを失っており、群雄割拠的に民族や国家の争いが目立っている状況は、「帝国」と「帝国主義」は別だ、といった思想家の言葉を思い出す…

『感じない男』森岡正博

「われらみな控訴院長(5/17)*1」を読んで面白半分に購入。夜更かして読んでしまったよ。*2とてもまじめな啓発の書。 「頭でセックスをする」とはよく言われることだけど、男の/ぼくのセクシュアリティが、その快楽の観念性がいかにメディアのなかで巧妙に…

やすくに

小泉首相が予算委員会で「靖国参拝を前提にして・・」と言っている。 彼は何を考えているのだろう、ずっと不思議だった。 なるほど、彼は、戦争の「負債」からの「解放者」なのかもしれない。 もちろん、日本が先の戦争で侵略の加害者だったという事実は消え…

逃走線としての「ターミナル」「笑の大学」

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「うん。まあ、良かったよ。」とつぶやくときは、それでもなにかしらが好ましく思われていて、それは役者の魅力だったり、きちんと作られたという感じ、かもしれない。管理機構の網の目をすり抜けるのは、「羊の薬(ターミナル)」という嘘だし、「台本の気…

「私こそはおまえの迷宮」

「ぼくの国、パパの国」「木靴の樹」「パパは主張中」BS放送たとえば、モニタの中を華麗に舞う、心理学的社会学的キーワードの網目ごしに、あたしが目を凝らしても、救いきれないこぼれていくもの、豊潤なあまりある、生。愛−、されど、愛。 人生−、されど、…

『なぜ人を殺してはいけないのか?』

永井均氏の本を探していたあたしは、小泉義之氏との対談本を発見。 「対談本なら、分かり易く書いてるんじゃない?」と思ったわけ。うん。おもしろかった!二人の対談自体は短くて、2章と3章、それぞれが両氏の書き下ろし。 永井氏はいう−たとえば「人を殺…

電気羊のあたしは貧しい夢をみていた

考えてたんだ・・。「罪」も「歴史」もあたしの中にしか存在しない(4/29)、あたしは「しつけ」の名のもと、何に迎合し何を下支えしたのか(4/27)これはつまりあたしは懸命に「外」の世界に気がつこうとしているわけだ。ここであたしが、「外」の世界であると…

『愛の生活』岡崎京子

古本屋で93年出版のほうを発見。「この作品のタイトルは「愛の生活」とありますが、正確には「愛したいけれど愛せない人達の生活」、あるいは「愛されたいけど愛されない人達の生活」、とするべきだったでしょう。何故ならここには誰一人としてきちんと他…

『ドーキンス VS グールド』

難しい、あたしには! 映画の感想が詩で書いてあって、その映画を見てなかったとしたら?おまけにあたしはその映画を知りたくて詩を読んだんだとしたら?そんなカンジの読後感。この本はドーキンスとグールドについてかなり知っていないと、面白くないんじゃ…

あたしもぶん殴ったなあ

アメリカでは年間、2000人ほどが児童虐待で死んでいるんだぁ。虐待の原因は複合的なんだろうしあたしにはわからないけど、いつも気になることがある。虐待した親が「これはしつけだ」と言い張ることが多いって話し。日本における「しつけ」という感性は…

『靖国問題』高橋哲哉(2)

charis氏は結論部で「戦没者の追悼の問題は、結局は、我々自身が戦争とどのように向き合うかに依存している。」と書かれている。 あたしは「戦争」とどの様に向き合えばいいのだろう。(1)のコメント欄に書いたことを基に考えてみる。この本を読みながら、…

『靖国問題』高橋哲哉(1)

charis氏*1のとこを見て早速読んだ。 徹底的なんだ・・なんつうか、責罪感のうちにとどまりつつ、侵略戦争を支えた「国家=宗教」のイデオロギーを徹底的に排除することを願う。 高橋氏はむしろ、「責罪感」を消すまいとしているように見える。つまり、靖国…

理解するとは受け入れること

webで人と話すようになって始めて気がついたのだけど、あたしは自分の考えを、他人が理解しやすいような文で書けない。主語がきちんと書けていないというような初歩のミスもたくさんあるにしても、他に大きい問題点があるような気がする。たとえば、あたしが…

中国のデモンストレーション

中国や韓国の反日デモは (それぞれの国内事情がデモの背後にあろうとなかろうと)、日本政府にとって、「アジアの国同士は理解し合い協力してやっていかねばならない」という正論で対処することが難しいのは、小泉政権の失政だと言うべきしょ・・。 だって…

ヘビの環節とモグラの巣穴

ised議事録*1を楽しみにして読んでいる。管理機構をその黎明期においてとらえる社会・技術的な研究は、範疇論となり、万人がその危機を告げているような規律型の監禁環境にかわってできあがりつつあるものを描写しなければならないだろう。とドゥルーズが9…

リンククラブ・サーバーの大災難

あたしがHPを置いているサーバーがぶっこわれてます。そこから全部の画像を引っ張っているので「はてな」にも影響が。ここの背景画像は、無いままにしとくと寂しいので取り急ぎ、fotolifeに画像をアップ。つうか、www1.linkclubサーバーのあたしのディレクト…

外をわすれてしまう距離

Tといっしょに道内を東から南へ自動車旅行した。 観光しながら670kmの移動。帰り道はTの住む町からあたし一人、列車*1で6時間(自動車道で約560kmの距離)かかった。自動車と列車で移動してみると「高速道路や新幹線が通っていたらいいのになあ」とつ…

スローライフ

春休みでかえってきているTに声をかける。「このタラタラした弟にアドバイスしちゃれ。」 「いやあ・・オレには無理だし。」とTは笑う。 まあね・・おまえは希望の大学落ちたし。でも田舎の大学でシアワセそーに好きな数学勉強してるし、そういうもんかね。 …

限界からの逃避

下の続き。http://d.hatena.ne.jp/eco1/20050330さんとこのリンクを通してArchives - 内田樹の研究室を読む。あたし、苅谷剛彦氏の『階層化日本と教育危機-不平等再生産から意欲格差社会へ-』という本を読んでなかった。面白そうだ。 苅谷さんは97年の統計に…